作品紹介「SHIGEOH」
SHIGEOH 【作品解説・概要】
大学生の鉄男は、毎朝、新聞配達に来る幼なじみで兄のように慕っていた優介を観察している。
4年前、鉄男の父親が飲酒運転で事故を起こし、死んでしまった。
それ故、実家の工場がつぶれ、多額の借金を抱える事に・・。
借金の被害は母親のみならず、鉄男にも降り掛かっていた。
借金の返済を催促する電話や取り立て屋(ヤクザ)が、鉄男の住む東京のアパートまでおしかけていた。
一方の優介は、鉄男の父親が起こした事故で子供の茂雄を亡くした。
また、優介の妻・静江は最愛の息子・茂雄を亡くした失意から持病が発症し、入院の日々を過ごしていた。
ある朝、鉄男がアパートで債務書類を見ていると呼び鈴と怒鳴り声が聞こえてきた。
「借金の取り立てではないか!?」脅えていた鉄男は意を決し、扉を開けた。
そこには、幼なじみの直哉の姿が・・。
突然の出来事に驚いた鉄男は、すぐに扉を閉め、直哉を追い返してしまう。
直哉は、借金回収業者を取り仕切っている元ヤクザで高須組を麻薬横領のため破門された沢松の手下として働いている。
鉄男の借金の回収を直哉は任されていた。
さらに沢松からは「金を回収できなければ鉄男に保険金をかけて殺せ」と言われており、殺害用の銃まで手渡されていたのだった、、、
過去の傷を背負い何事にも無気力な大学生鉄男。
現在の日本における無気力な若者。
「貧困」「ニート」「鬱病」全ては病気なのか?
世の中が全てを病気で片付けようとした瞬間、3.11東北大震災が起きる
この瞬間、「SHIGEOH」はクラシックな映画になった、、、、
しかし、日本は変わらなかった。
腐った世の中に「魂」を打つ。
2012年、映画の歴史は「SHIGEOH」から始まる。
映画「SHIGEOH」ユーロスペースにて6月23日〜7月6日公開!!
Tokyo story のARTIST•クリエイター達による映画作品です。